不登校からのキャリア形成:答えを教えるのではなく「共に考える」伴走者としての関わり

福祉

「この子の将来はどうなるのだろうか」「働きたくないと言っているけれど、どう声をかければいいのか」 不登校や行き渋りを経験しているお子さんを持つ保護者や先生方にとって、子供の「出口(将来)」に関する悩みは非常に切実です。

今回は、企業や公的機関でカウンセリングを行うキャリアコンサルタント・楯山大希さんのお話から、変化の激しい現代における「子供たちの将来の選択」を支えるヒントを探ります。

キャリアコンサルタントは「答えを教える人」ではない

多くの人は「キャリア相談」と聞くと、「あなたにはこの仕事が向いています」と適職を提示される場だと想像するかもしれません。しかし、楯山さんは自身の役割を「答えを教えるのではなく、一緒に考えること」だと定義しています。

特に教員など「教える立場」にある大人は、良かれと思って「こうすればいいよ」という解き方を提示しがちです。しかし、キャリアにおいては、一人ひとりの興味関心や経験が異なるため、答えを押し付けるよりも、「自分にとって何がいいのか」を本人が導き出せるよう隣に寄り添う「伴走者」としての姿勢が求められます。

「やりたいこと」が見つからないのが当たり前

「将来、何をしたいの?」という問いに答えられない子供は少なくありません。しかし、楯山さんによれば、「やりたいことがある人の方が正直珍しい」のが現実です。これは学生に限らず、大人であっても「なぜ今の仕事をしているのか分からない」という人は多いものです。

ですから、子供が「やりたいことがない」と言っても、焦る必要はありません。「それは分からないよね」と受け止めることからスタートしましょう。

興味の種を「掘り起こす」アプローチ

「やりたいこと」が明確でなくても、「好きなこと」からヒントを探ることはできます。 例えば「ゲームが好き」という言葉一つをとっても、人によって惹かれているポイントは異なります。

  • ゲームのシナリオが好きなのか
  • ゲームを作る仕組みに興味があるのか
  • 対戦して勝つことが好きなのか

このように、本人が何に興味を抱いているのかを丁寧に掘り起こしていくことが、自己理解(自分自身の理解)の第一歩となります。

「やりたくないこと」から選択肢を絞る逆転の発想

「やりたいこと」を聞いても答えが出ない場合、非常に有効なのが「やりたくないことはある?」と聞く手法です。

「やりたいこと」は漠然としていて答えづらくても、「これは嫌だ」という拒絶反応は自覚しやすいものです。

  • 転勤や出張はしたくない
  • ずっと建物の中にいたい、あるいは外に出たい
  • 人前で話すのは避けたい

このように「やりたくないこと」をリストアップし、選択肢から外していく(消去法)ことで、結果的に自分に合った方向性を絞り込んでいくことができます。これは、自信が持てず、将来に強い不安を感じている子供にとって、負担の少ないアプローチとなります。

「働きたくない」「VTuberになりたい」と言われたら?

子供から「働きたくない」「VTuberになって楽に稼ぎたい」といった言葉が出てくると、親としては「そんな甘い考えでは困る」と否定したくなるかもしれません。

しかし、楯山さんは「基本、否定からは入らない」というスタンスを貫いています。 「働きたくない」という言葉の裏には、「決まった時間に会社へ行き、嫌なこともやらされる」という固定化された労働のイメージに対する拒否感があるのかもしれません。

もしVTuberやYouTuberに興味があるのなら、否定するのではなく「まずはやってみたら?」と背中を押してみる。実際にスマホ一つで始めてみる中で、「自分には合っている」「意外と大変だ」といった実感が得られます。その「やってみた結果」を基に、次のステップを一緒に考えていくことが大切です。

周囲の大人ができること:多様な「働く姿」を見せる

現在、子供たちが学校と家庭以外の大人と触れ合う機会は減少しています。その中で子供が持っている「働くイメージ」は、非常に狭いものになりがちです。

保護者や先生ができる支援の一つは、身近な大人が「働く面白さや難しさ」を素直に語る姿を見せることです。

  • 仕事のどんなところに面白みを感じているのか
  • なぜ大変でも続けていられるのか
  • かつて失敗した時にどう乗り越えたのか

完璧な大人の姿を見せる必要はありません。「先生だって大変だよ」といった、一人の人間としての自己開示が、子供にとっての「社会」をより身近なものに変えていきます。

また、不登校などでリアルな接点が持ちにくい場合は、VTuberの活動やメタバース空間を活用して、多様な職業人の話を聞くことも一つの有効な手段です。

公的な支援機関を活用する

キャリア形成の悩みは、家庭や学校だけで抱え込む必要はありません。専門的な知識を持った支援機関が全国に存在します。

  • 地域若者サポートステーション(サポステ) / ジョブカフェ 主に若年層を対象に、履歴書の書き方や面接への不安、就職活動全般の相談に乗ってくれるハローワークのような公的機関です。
  • 就労移行支援 福祉的なサービスとして、社会に出る前のコミュニケーションの練習やトレーニングを受けることができます。
  • 職業訓練 WordやExcelなどの事務スキルから、Webデザインなどの専門スキルまで、学びながら再出発を準備できる場です。

「どこに応募するか」を決めること自体がしんどい時期であっても、こうした「今の自分に必要なサポートを一緒に考えてくれる場所」があることを知っておくだけで、安心感につながります。

7. 最後に:自分を責めるのは、もう終わりにしませんか

楯山さんは、悩んでいる子供や保護者の方へ向けて、最も伝えたいメッセージとして「自分を責めるのをやめること」を挙げています。

「なぜ不登校になってしまったのか」「育て方が悪かったのではないか」と、過去の原因を突き詰めて自分を責めても、事態は好転しません。「今までのことはそれとして、これから先のことはいくらでもやりようがある」と考えることが重要です。

キャリアとは、誰かに言われた人生を歩むことではなく、自分で納得して人生を決めていくプロセスです。もし一人で抱えきれなくなったら、キャリアコンサルタントや支援コミュニティに「マシュマロ(メッセージ)」を送るなど、小さな一歩から頼ってみてください。

あなたの周りには、共に考えてくれる専門家や仲間が必ずいます。

さらに詳しく知りたい方へ

本記事は不登校支援コミュニティ「ハートスクール」のインタビュー動画をAIでまとめたものです。
動画内ではより具体的な話をしておりますので、ご覧いただけたらと思います。

また動画の内容についてAIがまとめたレポートを添付いたします。
不登校支援の一例としてご活用ください。

ハートスクール関連リンク

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関係リンク

リコペマ様「きもちキャラメーカー」:https://picrew.me/ja/image_make

楯山大希さん
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCbGHonklObjR-7KkKSs_gKQ
X:https://x.com/TORAI_ON

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